ロースクール(LLM)出願・体験談(2020年)

ロースクール(LLM)出願・体験談(2020年)

2021年10月23日

本記事ではロースクール(LLM)出願の体験談を書いてみたいと思います。

私は事務所からの留学第一号だったこともあり、出願やロースクールに関する情報に常に飢えており、先輩方からいただく情報やウェブに掲載されている情報が心の支えでした。コロナ禍などの特殊事情もある年でしたが、これからLLMに出願される方のご参考になれば幸いです。

出願スケジュール(2020年)

私が留学を決意したのはおそらく遅めで、2020年1月でした。色んなタイミングが重なり「留学にいくなら今しかない!」と決断し、2020年出願、2021年留学を目指すことにしました。

ロースクールの出願に必要なものは、①大学・ロースクール・修習の成績②TOEFLの成績③CV(履歴書)④Personal Statement(なぜロースクールにいきたいのか?のエッセイ)⑤推薦状(2通か3通)です。

私はTOEFLの点数が中々上がらず(20回以上受けました・・)、すべて出願締切のギリギリに出しておりまったく理想的なスケジュールではないので、これから出願される方はこうならないように早め早めに準備しておくことをオススメします。仕事と並行しながらの出願準備はかなり大変で、特に12月は常に締切に追われて非常に追い詰められました。

2/1  初めて受けたTOEFLが68(R19、L15、S17、W17)で今年の出願は無理かもと絶望的な気持ちになる。

2月  キャンパスビジットという名のアメリカ旅行へ(Harvard、Columbia、NYU、Stanford、Berkeley、UCLA)。留学中の先輩に直接色々とお話を伺えたのはとても良かったです。コロナ禍の直前でした。

3/28 2回目のTOEFLが87(R22、L25、S19、W21)で、意外と頑張れば100点いけるのでは!?と余裕な気持ちになってしばらく仕事に精を出していました。これが完全に誤算で9月頃からTOEFLに死ぬほど苦しめられました。TOEFLのスコアメイクは早めに達成するに越したことはないです、本当に。

5月に1回、6月に1回、7月に2回TOEFLを受けるも全然上がらず。

8/22 TOEFLがやっと92(R27、L23、S22、W20)に。このあと全く点数が上がらないまま出願準備に突入してとてもしんどい思いをしました。TOEFLは8月末くらいまでには絶対に点数を取っておくべきです。

8/25 CVドラフト→リバイズ。

8/28 CVほぼ完成。

8/31 大学時代のゼミの先生に推薦状を依頼。

9月頭 大学・ロースクール・司法研修所の成績の申請。

9/21 京大(学部)の成績がLSACに届く。

9/30 京大(ロースクール)の成績がLSACに届く。

10/15 所内の弁護士に推薦状を依頼。

10/19 お世話になった弁護士の先生に推薦状を依頼。

10/19 司法研修所の成績がLSACに届く。←コロナの影響?なのか結構時間がかかりました。

11/2 大学時代の先生に推薦状をアップロードしていただく。

11/4 Personal Statement着手→ドラフト(11月中かけて骨子は完成。ただ各大学ごとに要件が違ったり書く内容もリバイズする必要があるので8通完成させるのは結構時間がかりました。)

11/6 弁護士の先生に推薦状をアップロードしていただく。

11/27 11/21のTOEFLが97(R26、L26、S22、W23)でこの点数で出願に臨むことを決意。(100点取れなかったことは今でも悔しいです。。)

11/29 TOEFLのスコア(11/21)をLSACに送る。

11/30 所内の弁護士に推薦状をアップロードしていただく。

12/1  TOEFLのスコア(11/21)がLSACに届く。

12/1  Harvard出願。

12/9  Stanford出願。

12/14 Penn出願。

12/16 Columbia、Berkeley出願(※BerkeleyだけTOEFL My Best Scoresの102点が使えたのでメールも送付)。

12/21 NYU出願。

12/29 Georgetown、UCLA出願。

出願先の選び方について

出願先をどうやって選ぶのかは色々な基準があると思いますが、私にとってはどこに住むかが大切で絶対に都会が良かったので、Boston、NY、Philadelphia、D.C.、San Francisco、Los Anglesに絞りました。あとはロースクールのランキング を参考にして8校出願することに決めました。

出願時の第一希望はStanfordで第二希望はBerkeley、あとは受かってから考えようという気持ちでいました。

どこの大学がどんな校風なのかなどはサイトを見ているだけではイマイチ分からないので、留学経験のある先輩に学校のカリキュラム内容や雰囲気、どんな学生が多いかなど聞いてみるのが一番いいと思います。

結果

結果は下記のとおりです。さすがにどこか一校くらいは受かるのではという気持ちもありつつ、入試と違って書類を提出するだけなのでまったく手応えのようなものがなく合格するかどうか不安だったので、2月の頭にNYUから合格のメールがきたときは本当にほっとしました。

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他方、第一志望のStanfordと第二志望のBerkeleyからは中々結果が来ず(Stanfordは毎年一番遅いと聞きました。)、2月と3月は毎朝ドキドキしながらメールボックスを開いていました。

コロナ禍という事情もあったのかもしれませんが、BerkeleyのWaitlistの結果がきたのは6月30日、Columbiaに至っては7月16日でした。7月にはPennにいくことを決めていたのでColombiaからの不合格通知は渡米直前でした。笑

Georgetownはなぜか結果が全然来ず、6月半ばにWaitlistの連絡がきて、もしまだ興味があるのであればZoomで面接をしようという趣旨のメールを受け取ったのですが、その時にはPennにいくことをほぼ決めていたので辞退しました。もしかしたら忘れられていたのではないかと訝しんでいます。

以上、少しでもこれから出願される方のご参考になれば幸いです。

仕事と並行しての出願準備はとっても大変だと思いますが、留学はエキサイティングで楽しいです!応援しています!!!